Kids & Teens中高生の門限、けんかにならない決め方
Marta Osei 読了目安 9分門限は一方的に言い渡すのではなく、子どもと一緒に決めるものです。塾のある平日と週末で二つの時間を分け、声に出して確認し、書き留めておきます。遅れたときにどうするかも先に決めておけば、遅れは口論ではなく一本の連絡で済みます。そのうえで、約束を守れるたびに少しずつ時間を広げていきます。
我が家の門限をめぐる言い合いは、たいてい金曜の夕方四時ごろに始まり、誰かが部屋のドアを閉めるまで続いていました。息子は友人と同じ零時を望み、私は十一時なら分別のある親が選ぶ数字に思えました。どちらの理由も、口に出して説明できるほどしっかりしたものではありませんでした。
最終的にうまくいったのは、より良い数字ではありませんでした。誰も出かける予定のない平日の夕方に、テーブルを挟んで十五分ほどかけて一緒に書き出したことです。平日と週末の二つの時間、遅れたときの取り決めがひとつ、そして私からは「今どこにいるの」という確認の連絡をやめるという約束。これが二年続いています。我が家では珍しく長続きしています。
この記事では、門限が本来何のためのものか、言い渡すのではなく一緒に決める方法、遅れたとき(必ず起こります)にどうするか、そして子ども自身が自分の成長を実感できるように、少しずつ広げていく方法を扱います。
門限が何のためにあるかを、正直に認める
門限は道徳の問題ではありません。睡眠を守り、家族の誰かが玄関の音に耳を澄ませて眠れずにいる状況を防ぎ、そして子ども自身にとって、その場を離れる社会的に使いやすい口実になる、という三つの役割を持つ生活上の段取りです。三つ目の役割は、親が思う以上に大切です。中高生は最初に帰りたがる人にはなりたくありませんが、「うちの親がうるさいから」という理由で帰るのは、案外気が楽なのです。
この三つの理由を声に出して伝えられれば、会話はまったく違うものになります。数字を守る側と攻める側ではなく、共通の課題を一緒に解決する関係になります。子どもが理由に反論するのはかまいません。理由には反論できますが、「とにかくだめ」には反論のしようがないからです。
金曜の夜に勝つことが目的ではありません。この先二年間、けんかにならずに続けられるルールを作ることが目的です。
門限を、それに絡みがちな他の話題から切り離すことも大切です。どこへ行くか、誰と行くか、どうやって帰るか、位置情報を共有するかどうかは、それぞれ別の話し合いです。すべてを玄関先での言い合いに詰め込んでしまうから、玄関先が毎回もめる場所になるのです。位置情報の共有については中高生と位置情報共有について話すにまとめており、落ち着いた別の話として扱うほうがずっとうまくいきます。
時間はひとつではなく、二つ
うまくいかない家庭の多くは、まったく性質の違う二つの役割を、たったひとつの門限に押し込んでいます。塾のある平日と週末は同じ夜ではなく、同じものとして扱えば、毎週の再交渉が待っています。
- 1塾や部活のある平日の時間は、翌朝の起床時刻から逆算する。 機能するために必要な睡眠時間を考え、実際に落ち着くまでの二十分から三十分を足せば、それが時間になります。これは権威の問題ではなく、算数の問題です。
- 2週末の時間は、帰り方から決める。 徒歩、電車やバス、親の送迎、友人の親の車。時間割よりも、交通手段のほうがよほど的確に時間を決めてくれます。
- 3例外を認めるための手順を、あらかじめ名前をつけて決めておく。 誕生日会、ライブ、お泊まり。十一時十分にメッセージで頼み込むのではなく、事前に合意しておきます。
二つの時間は、目立たなくて誰の目にも入る場所に書いておきます。冷蔵庫、共有のメモ、家族のカレンダー。書き出した瞬間、門限はあなたの意見ではなく、家庭の事実になります。これがどれほど摩擦を減らすか、いくら言っても足りないほどです。
同時に決めておくこと
- 「帰宅」の定義。 玄関を通ったときなのか、近くで降ろされたときなのか。どちらか決めておきます。
- 予定が変わったとき誰に伝えるか。 決めた一人の親に、決めた一つの方法で。見ていないかもしれないグループチャットへの投稿ではありません。
- スマートフォンの電源と充電を維持すること。 電池切れは、良くない夜のもっとも多い原因です。繰り返し起きるようなら子どものスマホの電池が切れたときの対処法に代替案があります。
- 計画が崩れたときの帰り方。 交通費、質問なしで迎えに行く約束、合言葉。合言葉についてはお迎えを安全にする家族の合言葉にまとめています。
話し合いの進め方、ほぼそのまま使える言葉
誰も外出の予定がないとき、できれば平日の夕方に行ってください。十五分で十分です。テーブルに座って話すこと。立ち話は口論になりやすく、歩きながらの話は声が大きくなりがちです。
数字ではなく、課題から切り出す
こんな言い方から始めてみてください。「毎週末、時間のことでもめるのをやめたい。今、二つの時間を決めて、そのあとはもう触れないようにしない? あなたはどう思う?」 そして、ここが難しいところですが、黙って先に答えを聞いてください。
中高生はたいてい、実際に帰りたい時刻より一時間ほど遅い時間を口にします。その数字自体に反応せず、根拠を尋ねてください。最終電車は何時か、催しは実際何時に終わるのか、友人たちは何時に帰るのか。正直な答えを聞くと、こちらが何も言わなくても、要求が自然と縮むことがよくあります。
言い渡すのではなく、交換する
実質のある交換を提示してください。「電話に出て、出かけるときに充電してくれるなら、週末は十一時半にする」「送り迎えするなら、ライブの日は零時にする」。何かと何かの交換です。子ども自身が作った門限は、友人の前でも自分で守ろうとするものになります。それがすべてと言ってもいいくらいです。
遅れたときの取り決めで締めくくる
全員が落ち着いていて分別のあるうちに、遅れたときにどうするかを決めて話し合いを締めくくってください。この会話のなかで、いちばん価値のある九十秒であるにもかかわらず、ほとんどの家庭がここを飛ばしています。
大切な家族との距離を、少しだけ縮めましょう。
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遅れたとき、そして必ず遅れます
遅れにはいろいろな種類があります。十時半に「バスが来なかった」と連絡が来るのと、深夜一時に音沙汰がないのとでは、まったく違う出来事です。同じように扱ってしまうと、正直に伝えることと隠すことのコストが同じだと教えてしまいます。それは私自身が一年間続けてしまった失敗です。
- 事前に連絡があり理由も分かる場合。遅刻扱いにしない。 これはまさに望んでいる行動です。無償にしておきます。
- 連絡は来たが、時間を過ぎてからだった場合。軽く調整する。 次回は三十分早く帰るようにし、もっと早く連絡すべきだったという話をします。
- 連絡がなく、電話には出られる状態だった場合。実際の結果を伴わせる。 次の週末は静かに過ごすことにする。一度言って、実行して、次に進みます。
- 連絡がなく、電源が切れていた場合。原因を直す。 充電の習慣、鞄に入れておく予備のケーブル、電池が切れる前の連絡。罰では電池は充電されません。
そして結果は小さく、短くしておきます。一か月の外出禁止は、静かな週末一回よりも強いメッセージになるわけではなく、一度失敗したらもう失うものがないと教えてしまうだけです。短く、予測できて、終わりがあること。そのあとはいつも通りに戻ります。
何かあったとき、子どもに電話をかけてほしいのです。決めるルールはすべて、その電話をかけやすくするためのものであって、かけにくくするためのものではありません。
見守りが「今どこ」の連絡をなくしてくれる理由
驚いたのは、息子が嫌がっていたのは位置情報の共有そのものではなかったことです。嫌だったのは、十一時から十一時半にかけて届く三通のメッセージで、それぞれ前より少しきつい言い方になり、しかもそばにいる友人にも読まれてしまうことでした。監視のように感じられたのは、そこでした。
家族の地図をお互いに見える形で開いておけば、そうした連絡の多くが自然と要らなくなります。バスに乗っている小さな点が見えていれば、わざわざ尋ねる必要はありません。子どもの側も、こちらが見ていることを知っているので、こっそり見られているとは感じません。Be Closerは無料でダウンロードでき、共有した地図の位置情報は最大95パーセントの精度です。まだ会場にいるのか、もう帰り道なのかを見分けるには十分です。
うまくいかせるための約束は二つです。親も含めて全員が共有すること、そして、それがなければ切り出さなかったはずの話を、位置情報を理由に切り出さないことです。「お店にいたの見たよ」と言ってしまえば、二つ目の約束を破ったことになり、子どもは一週間もたたずにその機能を止めてしまうでしょう。もっとも短いかたちの目安が欲しいなら、家族のための一言プライバシールールが参考になります。
到着通知は、地味ですが特に役立つ機能です。会場に着いたときと帰宅したときに静かな通知が届けば、こちらは先に休むことができます。二年間、鍵の音を待って眠れずにいたことを考えれば、これは決して小さなことではありません。
信頼が育つにつれて、少しずつ広げていく
一度決めたきり動かない門限は、ルールではなく天井になってしまい、中高生は天井があれば窓から抜け出そうとします。最初から成長の仕組みを組み込んでおけば、次の段階がどこにあるか、子ども自身にも見えるようになります。
- 1見直す時期をあらかじめ決めておく。 学期ごとがちょうどよい目安です。カレンダーに入れておけば、子どもから頼む必要がありません。
- 2何を達成すれば時間が延びるかを、はっきり名前をつけて決めておく。 時間を守る、電話に出る、事前に予定を伝える。曖昧な「良い子にしていたら」ではなく、具体的なことにします。
- 3三十分ずつ動かす。 与えるのも簡単で、必要なら大げさにならずに戻すのも簡単な、小さな刻みにします。
- 4達成できたら、声に出して伝える。 「今学期は毎回ちゃんと帰ってきたから、週末は零時にしよう」。認められることそのものが、報酬の大部分です。
門限は、同じ時期に広がっていく他のこととも重なり合っていくものです。初めてのアルバイトは夜の過ごし方を大きく変えるので、シフトの時間を決める前に中高生の初めてのアルバイトと自立を読んでおく価値があります。運転が始まればまた事情が変わり、新しく運転を始めたばかりの時期ほど夜間の帰路は危険が増えます。詳しくは中高生の夜間運転のルールにまとめています。特別な一回限りの催しには、門限の例外ではなく、その催し専用の計画を立てるべきで、友人との初めてのライブがその立て方を扱っています。
最後にひとつ。十七歳を過ぎたあたりから、門限は命令ではなく気遣いに変わっていくべきです。「だいたい何時に帰るか教えて、変わったら連絡して」。これは親が引き下がることではありません。ルールがその役割を終えて、誰にも強制されなくても続く習慣になった、ということであり、それこそが最初から目指していたことです。
ご家族から

Marta writes our Kids & Teens guides. Mother of two, professional over-preparer, firm believer that independence is a skill you practice, together first, then alone. She has road-tested every checklist in her own hallway at 7:40am.
Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com



