Privacy & Trust「常に」か「使用中のみ」か。位置情報の許可をやさしく解説
Daniel Reyes 読了目安 9分「使用中のみ」は、アプリが画面に開いているときか、自分で始めた操作の途中にだけ位置情報を見られる設定です。「常に」は、バックグラウンドでも確認できる設定で、見守りアプリが本来の役割を果たすために必要なものです。一方、買い物アプリには必要ありません。基本は、バックグラウンドの位置情報そのものが目的のアプリ1、2個だけを「常に」、地図や天気は「使用中のみ」、それ以外は「許可しない」です。
新しいアプリを入れて4秒ほどたった頃、スマートフォンはとても大切な質問をしてきます。そして私たちは、たいてい読まずに答えています。位置情報の利用を許可しますか。「常に」「アプリの使用中のみ」「次回確認」「許可しない」。タップして、閉じて、忘れてしまいます。
これまで位置情報の共有について説明する機会が多くありましたが、混乱も、バッテリーの悩みも、プライバシーの不安も、多くはこの小さな画面から始まっています。4つの選択肢は、同じものの濃淡ではありません。それぞれ別の約束事であり、そのうち2つの違いによって、家族の見守りアプリがきちんと働くかどうかが決まります。
そこで、落ち着いて整理してみます。各選択肢が実際に何を許すのか、なぜ見守りアプリはいちばん広い許可に値する数少ないアプリなのか。そして、スマートフォンのすべてのアプリを、必要な分だけの許可に整える10分間の見直しです。週末に家族で集まったときにでも試してみてください。
4つの選択肢を、わかりやすい言葉で
iPhoneもAndroidも、表現は少し違いますが、ほぼ同じ段階を用意しています。制限の強いものから順に、実際に何に同意しているのかを見ていきます。
- 許可しない。 アプリは位置情報を見られません。通信環境からおおよその地域を推測することはあっても、GPSの情報は受け取れません。
- 次回確認 / 今回のみ。 使うたびに許可を求める必要があり、許可は期限切れになります。めったに使わない、あまり信頼していないアプリに向いています。
- アプリの使用中のみ。 アプリが画面に表示されている間、または経路案内のように自分で始めた操作を続けている間だけ、位置情報を読み取れます。閉じればそこで終わりです。
- 常に。 画面が消えていても、アプリが見えていなくても、バックグラウンドで位置情報を求められます。いちばん強い許可で、必要な理由があって存在しています。
もうひとつ、見落とされがちな別のスイッチがあります。正確な位置情報です。オンにすると、条件がよければ数メートルの範囲で居場所がわかります。オフにすると、町内ほどの広さのぼんやりした範囲になります。天気アプリならそれで十分ですが、家族の見守り地図ではそうはいきません。
覚えておきたい一文は、「許可はいつ見られるかを決め、正確さはどこまで細かく見られるかを決める」です。
見守りアプリに「常に」が本当に必要な理由
ここは意外に思われる部分です。見守りアプリを「使用中のみ」にしても、食卓で試すときには問題なく動きます。両方のスマートフォンでアプリが開いているからです。ところが、スマートフォンをかばんやポケットにしまうと、地図は静かに最新でなくなります。
家族で地図を共有する価値は、誰も意識していないときに更新されることにあります。娘さんが電車を降りて塾に着いたという通知が届くのは、娘さんのスマートフォンがバックグラウンドで塾の周辺に入ったことを知らせたからです。夫がもう会社を出たかどうかがわかるのも、かばんの中のスマートフォンが更新したからです。「使用中のみ」では、どれも起こりません。アプリを開いたまま歩いている人はいないからです。
アプリごとの許可の目安
- 見守りアプリ:「常に」、正確な位置情報もオン。 バックグラウンドの位置情報こそが役割です。これがなければ、いまどこにいるかではなく、どこにいたかの地図になります。
- ナビ・地図:「使用中のみ」。 必要なのは、画面を見ているときだけです。
- 天気:「使用中のみ」、正確な位置情報はオフ。 予報は通りひとつで変わりません。
- 買い物、SNS、ゲーム:「許可しない」。 どうしても一度だけ必要な機能があれば、「次回確認」があります。
- カメラ:ご自身の判断で。 写真の位置情報はアルバム整理に便利ですが、共有するときには多くを伝えてしまいます。
位置情報と関係のないアプリが何度も「常に」を求めてくるなら、それは不具合ではなく、ビジネスの仕組みです。確かめる方法はひとつの問いです。そのアプリの主な役割は、画面が消えている間に果たされるものでしょうか。 見守り地図なら、はい。ほとんどのアプリは、いいえです。
Be Closerが「常に」と正確な位置情報を求めるのは、家族の現在地を示す地図がただひとつの役割だからです。その代わりに何が必要で何が見えるのかも、正直にお伝えしています。位置情報を見られるのは、ご自身で作った家族のグループだけで、その一覧はいつでも確認できます。企業が位置情報をどう扱いうるのかをもっと知りたい方は、見守りアプリと個人情報で、どのアプリにも、私たちのアプリにも投げかけたい問いをまとめています。
「常に」にかかるコストを正直に
「常に」の許可には、2つの現実的なコストがあります。そこをごまかすと、信頼は失われます。ひとつめはバッテリーです。バックグラウンドの位置情報は、一日を通して測位の仕組みを働かせます。最近のアプリは更新をまとめ、GPSの合間には基地局やWi-Fiを使うので、よくできたアプリなら一日数パーセント程度で、よく聞く大げさな話ほどではありません。とはいえ、数パーセントはゼロではありません。悪化させる設定も含めた全体像は、位置情報共有とバッテリーにまとめています。
ふたつめは、知られる情報の量です。「常に」を持つアプリは、自宅、職場、学校、習い事といった一日の流れを知っています。だからこそ、この許可を持つアプリの数はごく少なくし、それぞれが、目的や仕組みを理解できるアプリであるべきです。製品や有料サービスで成り立つ見守りアプリには、存在する明確な理由があります。「常に」を求める無料の懐中電灯アプリには、それがありません。
問うべきなのは、バックグラウンドの位置情報が危ないかどうかではありません。この会社のこのアプリが、それに値するかどうかです。多くのアプリは値しません。
3つめに正直でありたいのは、反対の方向、つまり精度です。「常に」と正確な位置情報を許可していても、スマートフォンの位置情報は条件がよい場合で最大95%の精度であり、屋内や高いビルの間、地下駐車場や地下街では下がります。許可によってアプリは、その端末が得られる最良の位置を受け取れますが、完璧になるわけではありません。そのずれについては位置がずれている理由と直し方で説明しています。
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家族で行う10分間の許可の見直し
年に一度、そしてお子さんのスマートフォンを設定するときに一度行ってください。ほとんどのアプリにとって正しい答えは最も制限の強いものなので、思っているより早く終わります。
- 1位置情報の許可一覧を開きます。 iPhone:設定、プライバシーとセキュリティ、位置情報サービス。Android:設定、位置情報、アプリの位置情報の利用許可。
- 2まず「常に」のグループを読みます。 そこにあるアプリには、ひと言で言える理由が必要です。見守りアプリは、はい。2年前の旅行で入れた航空会社のアプリは、いいえ。
- 3迷わず下げます。 理由のないものは「使用中のみ」か「許可しない」へ。本当に必要ならアプリがもう一度尋ねてくるので、下げすぎても確認画面がひとつ出るだけです。
- 4正確な位置情報をアプリごとに確認します。 見守り地図とナビはオン、天気や市区町村がわかれば足りるものはオフに。
- 5お子さんのスマートフォンでも、一緒に同じことを。 声に出しながら、操作はお子さんに任せます。どのアプリが自分の居場所を見ているかを気にかける習慣は、大人になっても持っていてほしいものです。
中高生とは、親がひとりで設定するより、一緒に行うほうがうまくいきます。お子さんが実際に使っているアプリもわかり、お説教よりずっと穏やかな会話のきっかけになります。そのほかの確認方法はどのアプリが位置情報を見ているか点検するにあります。
経験からのひと言です。OSのアップデート後には、許可を改めて尋ねられたり、知らないうちに元に戻ったりすることがあります。また、iPhoneもAndroidも、アプリがバックグラウンドで位置情報を使ったことを定期的に知らせてきます。この通知は日常的な確認で、警報ではありません。自分で選んだアプリかどうかを確かめて、次へ進みましょう。
家族の誰かが共有を控えたいとき
許可の設定は、気持ちの逃げ道にもなります。お子さんが家族の地図から少し離れたいと言ったとき、こっそり「使用中のみ」に下げるのは答えになりません。表示が古くなるだけで、戸惑いのメッセージが増えます。正直な選択肢のほうが、ずっとよい結果になります。アプリの中で共有を一時停止し、期間を決めて、みんなにわかる形で休むことです。方法は位置情報の共有を一時停止するにまとめています。
止まったままの表示は、正直な一時停止よりも心配を生みます。 地図が家族にとって大切なら、一時停止がどういうものか、そのとき誰が何を伝えるかを話し合っておきましょう。許可の設定は、変わっても誰にも見えないので、信頼について話す場所には向いていません。
もし誰も許可した覚えのない「常に」のアプリを見つけたら、慌てずに、見直しのきっかけとして扱ってください。許可を下げて、何か困ることが起きるか様子を見ます。見張る目的で意図的に入れられたのではと心配な場合は、知らずにスマホを追跡されることはあるのかで丁寧な確認方法を紹介しています。
ご家族から

Daniel covers privacy, consent and the technology under the hood. A dad who reads the settings screens so you don't have to, he believes the best family tech is the kind you can explain to your kid in one sentence, and that nothing should ever be tracked in secret.
Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com



