Be Closer
すべてのガイド玄関そばの台所の台に置かれた、パンと牛乳の入った布のトートバッグKids & Teens

はじめてのおつかい。牛乳とお金と、自信という大きな贈り物

Portrait of Marta Osei, who writes the Kids & Teens guides for Be CloserMarta Osei 読了目安 8分

短く、慣れていて、買うものがひとつだけのおつかいを、空いている時間帯に選びます。道順は二回一緒に歩き、お店でのやり取りは声に出して練習し、必要な額より少し多めのお金を持たせ、目当てのものがなかったときの決め方も先に決めておきます。「着いたら連絡して」ではなく、お店に到着した通知を受け取る仕組みにし、帰宅後は問い詰める五つの質問ではなく、開かれた一つの質問で話を聞きます。

はじめてのおつかいは、私が特に好きな子育ての節目のひとつで、世間ではもっと評価されてよいと思っています。小さくて、費用もかからず、十二分ほどで終わり、子どもは出かけたときより二センチほど背が伸びたような顔をして帰ってきます。見知らぬ大人の前でお金のやり取りをして、ちゃんと目当てのものを持ち帰る。それが自信を育てる力は、「あなたはできる子だよ」と一学期言い続けるより大きいのです。

しかも、ほとんどの自立の節目とは違って、きちんと段取りを整えやすいという特徴があります。道は一本、行き先は一箇所、やり取りはひとつ、そして終わりがはっきりしています。公園で過ごす午後まるごとと比べてみれば、まだあまり一人で行動したことのない子どもにも、私がおつかいから始めることをすすめる理由が分かるはずです。

ここでまとめるのは、おつかいの選び方、練習のしかた、お金についての考え方、気まずい場面での言葉のかけ方、そして帰ってきてからの話の聞き方です。せっかくの成功体験を、うんざりするような尋問に変えてしまわないための順番です。

最初のおつかいに選ぶべきもの

最初のおつかいは、簡単すぎるくらいでちょうどよいものです。試しているのは能力ではなく、この先五回のおつかいの土台になる「うまくいった記憶」を作ることです。子どもが友達に一文で説明できるようなおつかいを選びましょう。

  • 買うものはひとつだけ。 パンひとつ。牛乳一本。「夕飯に良さそうなもの」ではありません。
  • お互いによく知っているお店。 できれば何十回も一緒に行ったことがあり、店員さんも子どもの姿を見慣れているお店です。
  • 短くて慣れた道。 十分以内で、道路の横断はできるだけ少なく、速い道を渡ることはありません。
  • 空いている時間帯。 週末の午前中は、レジが混んで誰もが急いでいる金曜の夕方五時半よりずっと向いています。
  • 多少間違えても困らない品物。 違うものを買って帰ってきても、それが夕飯の困りごとではなく、笑い話で済むものにします。

準備ができているかどうかのサインは、ほかのひとり歩きの場合とだいたい同じです。促されなくても身についている道路での習慣、道順の記憶、知らない大人に話しかけられる力。バス停から家までひとりで帰ることをすでにこなしているなら、おつかいは飛躍ではなく小さな一歩にすぎません。

一緒に、二回練習する

ひとりで行かせる前に、最低でも二回は一緒にやってみます。二回目は、こちらは何も言いません。子どもが先導し、支払い、お釣りを持ち帰ります。大人は黙って付き添う立場です。このリストの中で一番効果があるのはこれで、全部で二十分もかかりません。

  1. 1子どもを先頭に道を歩かせ、曲がるところも縁石で止まるところも、促さずにすべて選ばせます。
  2. 2お店の中では子どもが商品を探します。指をさして教えたくなるのを我慢し、まず違う棚を見に行かせます。
  3. 3並んで待ち、お金を渡し、お釣りを受け取り、「ありがとうございます」と言う。大人は入口の近くで控えています。
  4. 4帰り道に、お店が閉まっていたら、パンが売り切れていたら、それぞれどうするかを尋ねてみます。
  5. 5別の日にもう一度、まったく同じことを繰り返します。今度は本当に危ないとき以外、何も言いません。
口を出さずに見守る回で、子どもが実際に何を分かっているかが見えてきます。うちの子は紙幣で払ってお釣りを取らずに歩き出し、二人ともわずか二百円ほどで役に立つことを学びました。

お金のこと、そして「もしも」への備え

お金は子どもが一番心配するところで、親が一番備えを怠りがちなところでもあります。品物の値段より少し多めに持たせ、余ったお金をどうするかをはっきり伝えておきます。そして自分で判断しなければならない二、三の場面を、事前に一緒に確認しておきます。

場面前もって決めておくこと
目当てのものが見つからない何も買わずに帰る。別のお店には行かず、そのお金でほかのものを買わない。
渡した額より高い棚に戻して帰ってくる。誰も怒らない。あとで一緒に考える。
お釣りが合っていない気がする「すみません、合っていない気がするのですが」と一度だけ言う。それでも解決しなければ、今持っているものを持って帰ってくる。
お店が閉まっているすぐに引き返して家に帰る。開くかどうか外で待たない。
知らない人が話しかけてくる礼儀正しく、短く応じて、その場を動く。どこかへ来るように誘われたら、その場で家に帰る。

こうしたことをすべて、出発前にひとまとめにして声に出して伝え、そのうえで一番大事なことも伝えます。品物を買わずに帰ってくることは、いつでも正しい答えです。 子どもは私たちをがっかりさせたくないあまり、大きなリスクを取ってしまうことがあります。この一言が、そのプレッシャーの多くを取り除いてくれます。

かばんに入れておくもの

  • 品物の値段より少し多めのお金を、手に握らせるのではなく、ファスナー付きのポケットか小さなお財布に入れて。
  • 買うものを書いたメモ。読めるとしても、あると安心です。
  • 帰り道に手がふさがらないよう、トートバッグかリュック。
  • 普段身につけている、位置情報の分かる端末。充電も忘れずに。

大切な家族との距離を、少しだけ縮めましょう。

無料でダウンロードできます。1分ほどでサークルの設定が完了します。マップを見られるのは、あなたが招待した人だけです。

お店でのやり取りを台本にする

一キロメートルを一人で安全に歩ける子どもでも、レジの前で固まってしまうことはよくあります。後ろで人が待っている中、知らない大人に話しかけるのは本当に難しいことなので、台所のテーブルで声に出して練習しておく価値があります。

  • 何かを尋ねるとき。「すみません、パンはどこですか」。よどみなく言えるようになるまで練習します。
  • レジで。「こんにちは。これだけお願いします」。そのあとお金を渡し、待ち、お釣りを受け取り、「ありがとうございます」と言う。
  • 見つからないとき。一度だけ尋ね、それでも見つからなければ帰ってくる。お店の中を十分もさまよい続けるのが、避けたい失敗の形です。
  • 店員さんが不機嫌だったり、冷たい態度だったりしたとき。何も買わずに出てきて構いません。その場に立ち続けて嫌な思いをする価値のあるものなど何もありません。

誰になら安心して尋ねてよいかも、はっきりさせておきましょう。カウンターの向こうにいる、制服や名札を付けた店員さんは、まさに声をかけてよい相手です。この、見た目ではなく立場や行動で判断するという考え方は、古い「知らない人には気をつけて」という教え方より重要で、知らない人ではなく、あやしい行動を教えるで扱った内容にもきちんとつながります。

連絡の取り方。「着いたら連絡して」より通知が向いている理由

「着いたら連絡して」は一見理にかなっているようで、実際にはうまくいきません。道路の横断や買い物のメモ、レジの見知らぬ人にすでに集中している子どもに、大人を安心させる仕事まで背負わせてしまうからです。九分経っても連絡が来なければ、動揺するのはこちらのほうで、子どもがお店を出た瞬間に目にするのは着信履歴三件、ということにもなりかねません。

お店を場所として登録しておけば、到着は自動的に分かります。着いたときと、帰宅したときに通知が届き、そのどちらも子どもが何かを覚えておく必要がありません。おつかいの意味は、子ども自身が一連の流れを管理することにあります。この年齢には、スマートフォンより身につける端末のほうが向いていて、手首のBe Closer バンドや、トートバッグに付けるTagなら、どちらもパンの隣の棚に置き忘れる心配がありません。

  • 自宅とお店の両方に位置アラートを設定し、スマートフォンは伏せて置いておきます。
  • 「二十分くらいで戻る」というおおまかな時間の目安を決めておき、何が普通かをお互いに分かっておきます。
  • アラートで何が見えるのかを、そのまま子どもに伝えます。あとになって知る、という形にはしません。
  • 予定の時間を明らかに過ぎるまでは電話をかけません。十二分目にかかってくる一本の電話は、育てようとしている自信をかなり削ってしまいます。

Be Closerは無料でダウンロードでき、13言語に対応しています。位置情報の精度は最大95%で、お店にいるのか帰り道の途中なのかを見分けるには十分です。

帰宅後の聞き方と、次への広げ方

玄関を入ってきたとき、十五個の質問をしたくなるはずです。でも尋ねるのは一つだけにします。「どうだった」。そのあと、少し不自然なくらい長く黙っていてください。ほとんどの子どもは、四十秒もしないうちに自分から話の全部を語ってくれますし、自分から語ったほうの話は、こちらが引き出した話よりずっと役に立ちます。

  • 詮索ではなく興味から聞きます。「両方ちゃんと確認した」より「レジは誰だった」のほうが良い問いです。
  • 何かうまくいかなかったことがあれば、その内容に反応する前に、まず話してくれたことにお礼を言います。その瞬間の対応が、この先五年の正直さの値段を決めます。
  • お釣りを監査のように確認しません。もし足りなくても、翌日にさりげなく尋ねます。
  • 自信につながる一言は、一度だけ口にします。「一人でできたね」。そのあとは深追いしません。

この先数か月での広げ方

  1. 1ひとつの品物、慣れたお店、空いている時間帯。このガイドで扱った段階です。
  2. 2二つか三つの品物、同じお店。小さなリストを頭の中で保持する練習になります。
  3. 3混み合う時間帯へ。レジに列ができ、周りも慌ただしくなります。
  4. 4少し長い道のりにある別のお店。新しい道路の横断がひとつ加わります。
  5. 5予算の中で一番良さそうな果物を選ぶなど、判断が必要なおつかい。

次の段階に進むころには、それぞれの段階が当たり前のことに感じられているのが理想です。もしある段階でまだひやりとするなら、そこにもう数週間とどまります。おつかいを問題なくこなせるようになると、その自信はそのままほかの自立へとつながっていきます。はじめてのひとりバスも、実は時刻表のついたおつかいのようなものです。

ご家族から

Portrait of Marta Osei, who writes the Kids & Teens guides for Be Closer
Marta Osei
Kids & Teens

Marta writes our Kids & Teens guides. Mother of two, professional over-preparer, firm believer that independence is a skill you practice, together first, then alone. She has road-tested every checklist in her own hallway at 7:40am.

Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com

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