Be Closer
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「知らない人」ではなく「あやしい行動」を教える。子どもの安全教育の見直し

Portrait of Marta Osei, who writes the Kids & Teens guides for Be CloserMarta Osei 読了目安 9分

「知らない人には気をつけて」は、子どもに間違った相手を恐れさせ、正しい相手の前では黙らせてしまいます。代わりに行動そのものを教えます。あやしい人とは、子どもに助けを求める大人、親に内緒にしてほしいと頼む大人、どこかへ連れて行こうとする大人のことです。これに加えて、頼ってよい大人の具体的な見分け方、家庭内の「秘密を作らない」という約束、そして実際に練習した短く落ち着いた言葉を組み合わせます。

私自身、「知らない人には気をつけて」と教えられて育ちました。知らない人とは話さない、知らない人からお菓子をもらわない、知らない人とは会ったことのない人すべてのことだ、と。単純で、覚えやすく、私も自分の子どもたちに二年ほど同じことを繰り返し伝えていました。ところがある時、その問題に気づいてしまいました。

問題は、これが怖がらせるわりに役に立たないということです。怖いのは、見知らぬ大人こそが脅威だと子どもに教え込み、ふつうの外出のすべてに小さな不安を忍び込ませてしまうからです。役に立たないのは、子どもが本当に迷子になったり怖い思いをしたりしたとき、一番の近道はたいてい、知らない大人に声をかけてそう伝えることだからです。それを止めてしまうルールは、事態を良くするどころか悪くしています。

しかも方向性そのものが間違っています。人を「知っているかどうか」で分けることを教えてしまいますが、本当に大事なのはその人が何を求めてきているかです。そこでうちで実際に使っている代わりの考え方を紹介します。あやしい人、頼ってよい大人、そして何度も練習して自然に口から出てくるようになった短い言葉です。

「知らない人には気をつけて」がうまくいかない理由

具体的な失敗は三つあり、それらは重なり合って悪化します。

  • 助けを求める行動を止めてしまう。 知らない人とは決して話してはいけないと教わった迷子の子どもは、助けを求めずに隠れてしまいます。まさに逆の行動です。
  • 分け方の基準が間違っている。 子どもは危険な相手を、感じの悪い、風変わりな服装の、うろついている人物として思い描きます。温かく普通に見える人はその印象に当てはまらないため、ルールが働きません。
  • 世界を敵意のあるものに感じさせてしまう。 ふつうの人々に対する常に低い恐れは、小さな代償ではありません。子どもが街中をどう歩くかを何年も左右します。

代わりのルールは複雑になるわけではなく、狙いを変えるだけです。「この人を知っているか」ではなく「この人は何を求めてきているか」を子どもに問わせます。この問いは、知っている人にも知らない人にも通用します。それがこの考え方全体の要です。

あやしい人とは何か。子どもの言葉で

教えるのは三つの行動です。三つなら子どもも覚えていられます。子ども自身が続きを言えるようになるまで、いつも同じ言い方で繰り返します。

  1. 1あやしい人とは、子どもに助けを求める大人のことです。 大人は普通、大人に助けを求めます。犬を探すのを手伝ってほしい、荷物を運んでほしい、道を教えてほしいと大人が子どもに頼んでくるのはおかしなことで、その場を離れて構いません。
  2. 2あやしい人とは、親に内緒にしてほしいと頼む大人のことです。 サプライズは構いませんが、秘密は違います。私たちに隠してほしいと望む大人は、それだけですでに正体を明かしています。
  3. 3あやしい人とは、どこかへ連れて行こうとする大人のことです。 角の向こう、車の中、奥の部屋、今いる場所から離れたところならどこでも。答えは常に「いいえ」で、そのあと人の多い方へ移動します。

ここには、その人を子どもが知っているかどうかという条件が一切ないことに気づいてください。それは意図的なもので、この考え方が強いと言える一番の理由です。知らない大人にしか当てはまらないルールは、実際にトラブルが起きる状況の多くを取りこぼしてしまいます。

覚えておきたい三つの言葉

  • 大人は大人に助けを求めます。
  • うちでは秘密を作りません。サプライズはあり、秘密はなし。
  • 先に約束していない限り、誰にもどこにも連れて行かれません。

頼ってよい大人。誰に、どう声をかけるか

こちら側も同じくらい大切なのに、教えられる機会はずっと少ないものです。子どもには、何かあったときに頼るべき相手の具体的で順序立てたリストが必要です。駅などで表情を読んで判断しようとするような事態は避けたいところです。

まず頼る相手理由言う言葉
制服を着た人、カウンターの向こうにいる人責任の所在がはっきりしていて、あとから見つけやすく、迷子の子どもを助け慣れている。「助けてください。保護者とはぐれました」
子ども連れの親子どもから見つけやすく、助けてくれる可能性が高く、一人でいる可能性が低い。「すみません、お母さんを探すのを手伝ってもらえますか」
それ以外の誰か、他に選択肢がないとき待ち続けたりさまよったりするよりましです。人前で、開かれた場所で声をかけることが安全な形です。同じ言葉を、人に見える場所で、大きな声で言う。

肝心なのは、子どもが大人を選ぶのであって、大人が子どもを選ぶのではないということです。近寄ってきて迷子の子どもを助けようとする人が必ずしも間違っているわけではありませんが、より安全な習慣は、子ども自身がお店のカウンターまで歩いて行くことです。この区別ひとつで、かなり広い範囲をカバーできます。はぐれたときの約束とも直接つながる考え方です。

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体の権利と、秘密を作らないという約束

この二つは他のすべての土台にあり、あらためて構えた話し合いよりも、ふだんの会話の中で扱うべきものです。小さく、繰り返し、特別感なく伝えることが効果を生みます。

  • 自分の体は自分のもの。 親戚を含め、誰かとハグやキスをしなければならないことは決してなく、手を振るかハイタッチで完全に代わりになります。親戚が押してきたときは、声に出して子どもの味方をします。
  • 秘密はなし、サプライズだけ。 サプライズには終わりの日があり、いずれみんなが知ることになります。秘密はずっと隠しておくためのものです。もし大人が私たちに内緒にしてほしいと頼んできたら、子どもはそれを話してくれて構いませんし、話したことで叱られることは決してありません。
  • 話したことで叱られることは絶対にない。 これを、聞き飽きるくらいの頻度で伝えます。子どもを黙らせてしまう一番の原因は、自分が責められるのではないかという不安です。
  • 「なんだか変」という感覚も、立派な根拠になります。 何かがおかしいと感じたら、それだけでその場を離れる理由になります。あとで説明できる必要はありません。
うちで一番効いてきた一言は、一番単純な言葉でした。私に何かを話しても、あなたが叱られることは絶対にない。何百回も言ってきましたが、実際に役立った場面が二度ありました。

落ち着いた言葉と、気負わない練習

ルールを知っていることと、いざというときにそれを行動に移せることは別の話です。子どもには頭の中の理解だけでなく、口から出てくる言葉が必要で、そのためには練習が要ります。軽い調子で構いません。車の中の十秒で十分で、講習会は要りません。

  • 会話を切り上げるとき。「大丈夫です、自分の保護者を探しますので」。そのあと人のいる方へ歩いていき、離れた方向へは行きません。
  • 助けを求められたとき。「大人の人に聞いてください」。それで答えとして十分です。説明はいりません。
  • 助けを求めるとき。「すみません、助けてください」。声の大きさが一番先にくじけるところなので、大きな声で練習しておきます。
  • どこかへ誘われたとき。「いいえ。お母さんがここに迎えに来ます」。動かずに、人の見える場所で言います。

怖がらせずに練習する方法

  1. 1ふだんの散歩の中で「もしも」の問いを使います。「もし誰かが、猫を探すのを手伝ってと頼んできたらどうする」。夕飯の相談をするときと同じくらい軽い口調で聞きます。
  2. 2答えが間違っていてもすぐに正さず、そのあとどうなるかを聞いて、子ども自身に問題を見つけさせます。
  3. 3役割を入れ替えます。子どもをあやしい人役に、大人を子ども役にします。子どもはこれをとても面白がりますし、どんな説教より速くパターンが身につきます。
  4. 4大きな声を、公園や家できちんと練習しておきます。ささやくような「すみません」は誰の助けにもなりません。
  5. 5年に一度長い話をするのではなく、数か月ごとに一分程度で繰り返します。

このとき自分自身の表情にも気をつけてください。子どもは内容以上に声の調子を読み取ります。この話題が、目に見える親の恐れとともにやってくると、子どもは世界が怖い場所だと学んでしまいます。道路の安全について話すときと同じように、事実として、実用的に、少し退屈なくらいの調子で伝えましょう。

お迎え、合言葉、日常の段取りとのつながり

こうしたルールが一番試されるのは、暗い路地ではありません。午後三時二十分の駐車場で、予定が変わり、なんとなく見覚えのある誰かが迎えに来たと言ってくる、そういう場面です。

そのためにあるのが、家族の合言葉です。子どもと、迎えに来る可能性のあるごく少数の大人だけが知っている一つの言葉。合言葉がなければ、たとえ見覚えのある相手でもどこにも行きません。寒い中に立たされて、無愛想にしたくないと思っている子どもから、その場での判断という重荷を取り除いてくれます。詳しい設定方法はお迎えを守る家族の合言葉にまとめています。

  • 合言葉は一緒に決め、覚えやすいけれど不自然なくらいの言葉にし、広まってしまったら変えます。
  • 本当に予定が変わるときは必ずその言葉とともに伝わる、と子どもに話しておき、子どもが推測しなくて済むようにします。
  • 親戚も含め、誰であっても例外なくこのルールが適用されると決めておき、いちいち考えなくて済むようにします。

段取りも、静かに助けになります。お迎えの予定が変わったとき、自分がどこにいるかを子どもが知っていれば、車に乗ってあとで考えようというプレッシャーがかなり和らぎます。Be Closer バンドのような身につける端末があれば、門に着いた瞬間に通知が届き、同じ地図の上でお互いの位置を見ることができます。これは監視ではなく、双方向のやり取りです。Be Closerは無料でダウンロードでき、13言語に対応しており、App StoreとGoogle Playを合わせて15万件以上の評価があり、評価は4.4です。

技術はルールの代わりにはなりません。それはただ、子どもが情報のないまま一人で難しい判断を迫られる場面を減らしてくれるだけです。行動を教え、頼ってよい大人を名指しし、言葉を練習し、話したことで叱られることは絶対にないという一言をずっと繰り返し伝えましょう。同じ考え方は、大人が近くにいない別の場面、たとえば現代のお泊まり会の安全対策にもそのままつながっていきます。

ご家族から

Portrait of Marta Osei, who writes the Kids & Teens guides for Be Closer
Marta Osei
Kids & Teens

Marta writes our Kids & Teens guides. Mother of two, professional over-preparer, firm believer that independence is a skill you practice, together first, then alone. She has road-tested every checklist in her own hallway at 7:40am.

Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com

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