Kids & Teens子どものスマホの電池が切れたとき、慌てないための備え
Marta Osei 読了目安 8分スマホがなくても機能する備えを作っておきます。覚えている電話番号を二つ、いつもの場所ごとに決めた待ち合わせ場所を一つ、そして駅員さんやコンビニの店員さんに頼ってよいという許可です。学期の始まりに一度練習して、説教ではなく体で覚えておいてもらいます。そのうえで電池切れは叱る対象ではなく、解決すべき段取りの問題として扱ってください。叱られる不安こそが、小さな遅れを長い遅れに変えてしまいます。
木曜日の午後四時四十分に起きました。見守りアプリの地図を見ると、午後ずっと安心させてくれていた小さな丸がグレーになっていて、最後の更新は二十三分前、駅の改札の外です。電話をかけると、すぐに留守番電話につながります。これが電池切れの音です。
十回のうち九回は、無料の充電スポットに列ができていて困っている子どもが、駅前でぼんやり立っているだけです。それでも事情がわかるまでの二十分間はとてもつらく、しかも本来は避けられるものです。電池切れは段取りの問題であり、段取りは練習できるからです。
コツは、まさに故障したそのものに頼らない備えを作ることです。連絡先アプリではなく頭の中に入っている情報、その場の思いつきではなく事前に決めておいた場所、そして駅員さんやコンビニの店員さんに助けを求めてよいと知っている子ども。十五分の練習で、あのグレーの丸に振り回される午後を何度も取り戻せます。
覚えておく電話番号は二つ、声に出して
どの子どもも、少し気まずさを感じながら、うるさい場所に立ったままでも言える電話番号を二つ、頭の中に持っておく必要があります。登録ではなく暗記です。うちでは車の中で悪い歌のように一週間唱え続け、このリストの中で一番役に立った項目になりました。
覚えておく一式
- 一つ目、 日中に一番出てくれそうな保護者の番号。名目上の担当者ではなく、実際につながる人。
- 二つ目、 近くに住む頼れる大人の番号。祖父母、おばやおじ、合鍵を預けている近所の人など。
- 自宅の住所を、番地まで含めてすべて言えるように。いつも送り迎えしてもらっていた子は、意外とここができません。
- 緊急の連絡先番号、そしてどんなときにかけるべきか、かけるべきでないかの感覚。
同じ内容をカードに書いて、ランドセルにも入れておくと、頭の中の記憶のさらに控えとして頼りになります。物理的なカードなら、電池はほぼ何年でも持ちます。Be Closerのカードを持たせているなら、同じ発想に、見つけた人が連絡できる手段が付いた形です。
面倒だけれど効く練習方法
スーパーのレジ待ち、映画の途中、玄関を出る瞬間など、思いついたときに番号を聞いてみてください。多少のプレッシャーの中でもすらすら出てくるなら、木曜日の午後四時四十分にもきっと出てきます。
いつもの場所ごとに、待ち合わせ場所は一つだけ決めておく
待ち合わせ場所の意味は、連絡を取り合わなくても使える点にあります。「連絡が取れない、さあどうしよう」への答えであり、必要になる前に決めてあってはじめて機能します。
- 1子どもがよく行く場所ごとに一箇所決めます。学校、スイミングスクール、駅、よく行く商業施設など。
- 2できるだけ屋内で、人がいて、明るい場所にします。駐車場より案内カウンター、外のベンチより図書室のカウンターです。
- 3具体的に決めます。入り口が三つある建物なら「入り口」ではなく「一階のエレベーター横のカウンター」まで指定します。
- 4待つときのルールを決めます。その場を動かず、リストにある大人が来るのを待つ、自分から探しに行かない。
- 5次にその場所に行ったとき、実際にその場に立って一緒に声に出して確認します。家での会話より、実際の場所に立つほうがずっと定着します。
待ち合わせ場所とは、その場で機転を利かせなくて済むように、あらかじめ交わしておく約束です。
この考え方は、送り迎えの取り決めとも相性がよく、家族の合言葉と安全な送り迎えにまとめてあります。どこで待つかを知っている子どもには、誰に迎えに来てもらってよいかも知っておいてほしいからです。
駅員さんやお店の人に助けを求めること
子どもに一番必要で、一番身についていない技術です。私たちは長年かけて「大人の邪魔をしない」と教えておきながら、いざとなったら見知らぬ人に近づいて事情を説明できると期待してしまいます。まず言葉を渡し、次に許可を与えてください。順番も大切です。
決まり文句
「すみません、ここで働いている方を探しています。スマホの電池が切れてしまって、母に電話したいのですが。電話番号は〇八〇の……」。このくらい単純でかまいません。大切なのは、近くにいるどの大人でもなく、カウンターの奥にいる人、制服を着ている人、レジにいる人、あるいは小さな子ども連れの保護者を選ぶことです。
- まずスタッフを選ぶ。 名札をつけている人は雇い主に対して責任があり、あとから見つけやすい存在です。
- 自分から選び、寄られたら受けない。 声をかけてきた人ではなく、自分で選んだ相手に頼るのが原則です。
- 本当に親切なつもりの相手でも車には決して乗らない。カウンターで待つほうが常に安全です。
- 電話をかけている間も、決めた大人が来るまでも建物の中にとどまる。
電池切れではなくスマホそのものをなくした場合は、手順が変わり、時間がより重要になります。その流れはスマホをなくした最初の一時間にまとめてあります。
大切な家族との距離を、少しだけ縮めましょう。
無料でダウンロードできます。1分ほどでサークルの設定が完了します。マップを見られるのは、あなたが招待した人だけです。
電池切れそのものを防ぐ習慣
予防は本当に簡単ですが、地味です。三つの習慣で、うちの電池切れ騒動のほとんどはなくなりました。
三つの習慣
- 充電は台所で、寝室ではしない。 同じ部屋で一晩じゅう充電する習慣は、毎朝満タンで一日が始まり、思春期の子どもにとっても部屋を分けるちょうどよい理由になります。
- 四割ルール。 電源のある場所を離れるとき四割を切っていたら、次の場所へ行く前に十分だけ充電します。体育館や図書室にはたいていコンセントがあります。
- バッグの中の予備バッテリー。 日曜日にほかの荷物と一緒に充電しておきます。うちでは定期券と同じポケットに入れているので、持っていくかどうか迷う余地がありません。
学期ごとの練習
習慣は薄れていくので、一学期に一度、十分ほどかけてまとめて確認します。二つの電話番号と住所を暗記から言ってもらい、よく行く場所ごとの待ち合わせ場所を口に出し、退屈そうな店員さんの役を私が演じながらカウンターでの決まり文句を練習します。子どもたちはこれをやたら面白がります。そして予備バッテリーがまだ充電されているかも確認します。バッグの中の空の予備バッテリーは、何もないよりたちが悪いものです。不安だけを取り除いて、リスクは残してしまうからです。
学期の始まりに合わせて行うと、どうせ生活リズムが変わる時期なので効率的です。新しい時間割、新しいバス、新しい体育館、新しい待ち合わせ場所。ここでの十分間が、十一月のグレーの丸の午後を救ってくれます。
電池への不安は、家族が位置共有そのものをためらう一番の理由でもあります。知っておくとよいのは、Be Closerがひっきりなしに通信するのではなく、静かにバックグラウンドで動くよう作られている点です。精度は端末や条件によって最大95%で、ダウンロードは無料です。
スマホを持たせること自体に迷いがあるなら、子どものスマホGPSの精度で、年齢ではなく準備の観点から考える手がかりが見つかると思います。
電池切れを叱ることが逆効果になる理由
わかっていながら、いざとなると忘れてしまうことがあります。電池切れで叱られると子どもが思っていたら、その子はこちらへの対応に力を使うようになり、問題を解決するほうへ力を使いません。電話をためらい、駅員さんのいる場所ではなくそのまま歩いて帰ろうとし、遅れるほうが叱られるより安く済むと、まったく合理的に判断してしまいます。
だからうちでは一つの決まりを作り、はっきり言葉にしました。連絡してきたことで叱られることは絶対にない。電池切れでも、バスに乗り遅れても、いるべきでない場所にいても。電話をかけることは常に事態をよくします。何か言うべきことがあるとしても、それは翌日、みんなが家に帰って食事を終えたあとの、別の会話です。
その代わりにすること
- 1まず解決する。 どこにいるか、何が必要か、誰が迎えに行くか。無事に家に着くまではそれ以外考えません。
- 2あとで短く振り返る。「同じことが起きないようにするには何ができそう」と聞き、子ども自身に答えさせます。自分の答えのほうが定着します。
- 3子どもではなく仕組みを直す。 バッグの中の予備バッテリーは、どんな落胆の言葉よりも電池切れを減らしてくれます。
- 4うまくできた点を言葉にする。 決めた場所で待てた、店員さんに頼れた、番号を覚えていた。それを口に出して伝えます。
もう一つ練習しておく価値があるのは、いざというときの徒歩での帰り道です。同じ明るさ、同じ荷物で一度一緒に歩いておくだけで、不安な未知の道が、ただの見慣れた道に変わります。この確かめ方は自転車通学の準備でも触れています。
この備えは作るのに午後一回分、続けるのに毎学期数分ほどしかかかりません。そしてある木曜日、地図の丸がグレーになり、十一分後に知らない番号から電話が入り、少し照れくさそうな声が「駅の案内所にいる」と教えてくれます。それこそが、この備え全体の目的です。
ご家族から

Marta writes our Kids & Teens guides. Mother of two, professional over-preparer, firm believer that independence is a skill you practice, together first, then alone. She has road-tested every checklist in her own hallway at 7:40am.
Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com



