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GPS端末・キッズケータイ・AirTag、子どもにはどれが向いている?

Portrait of Marta Osei, who writes the Kids & Teens guides for Be CloserMarta Osei 読了目安 9分

三つの製品は、まったく違う仕事をしています。GPS端末は自分の位置を常に把握して発信し、Bluetoothの見守りタグは近くを通ったスマホが偶然拾ってくれた位置しか分かりません。キッズケータイはその両方に加えて通話や画面まで備えています。10歳未満のお子さんには、画面のないGPS端末が最も合っていることが多く、Bluetoothタグは持ち物用の補助として、ランドセルやカバンにつけるのがおすすめです。

何かを買う前に、まず確かめておきたいことがあります。それは、自分が見ているのが三つの技術のうちどれなのか、ということです。「子ども 見守り」で検索すると、まったく違う価格帯の三種類の商品が同じような謳い文句で並んで表示されます。でも、これらは同じものではありません。違いは機能の細かさではなく、根っこの技術の仕組みそのものにあり、それが「本当に必要な瞬間にちゃんと働くかどうか」を決めます。

これは、私たちがハードウェアを作り始めた頃に「こういう比較記事が欲しかった」と思っていたものです。自分たちの製品にとって都合の悪い部分も、あえて隠さずお伝えします。

いちばん大事な違い、常時GPSかBluetooth中継か

ここさえ押さえれば、あとの判断はずっと簡単になります。

常時GPS方式の端末には、衛星の受信機と携帯電話の通信機が内蔵されています。自分自身の位置を割り出し、それを通信網を通じて送信します。電波さえ届けば、原っぱでも、人けのない通りでも、高速バスの中でも、自分から位置を報告してくれます。数日おきの充電と、小さな通信費が必要です。

Bluetoothの見守りタグ、いわゆるAirTagやその類似品には、GPSも携帯電話の通信機能もありません。短距離の暗号化された電波を出すだけで、近くを通った誰かのスマホがそれを拾い、匿名でその位置を報告してくれるのを待つ仕組みです。自分では自分の位置が分かりません。人通りの多い商店街ではこの仕組みがよく働き、まるで魔法のように感じられますが、朝七時の静かな路地では何時間も反応がないこともあります。電池が一年ほど持つのも、実はこの「何もしていない」仕組みのおかげです。

だからこそ、Bluetoothタグはカフェに置き忘れたカバンを探すには優秀でも、慣れない道を歩く子どもの見守りとしては心もとないのです。答えが欲しい場面ほど、周りを通るスマホの数が少ない、ということがよく起こります。

比較表で見る違い

GPS端末(バンド型)キッズケータイBluetoothタグ
位置の分かり方自分のGPSと通信機能自分のGPSと通信機能他人のスマホが中継
人けのない場所でも動くか動く動く動かないことが多い
更新頻度常時、数分おき常時、数分おきスマホが通ったときだけ
電池持ち数日に一度充電一日に一度充電約一年
画面・アプリなしあり、ゲームやメッセージなし
通話機能なしありなし
学校への持ち込みやすさ問題ないことが多い制限されることが多い問題ないことが多い
耐久性高い、シリコン製、防水普通、画面がある高いが外れやすい
費用本体+わずかな月額本体+通信プラン本体のみ
向いている年齢だいたい4〜10歳だいたい9〜13歳カバン、コート、鍵

10歳未満には、なぜ画面のない端末が向いているのか

できることが多い端末を選びたくなるのが人情ですが、小さなお子さんには「できることが少ない」端末のほうがうまくいく傾向があります。理由は地味なもので、四つあります。

  1. 1学校のルール。学校ごとに画面つき端末の扱いはさまざまですが、多くの小学校では、カメラやメッセージ機能を理由に、キッズケータイの持ち込みを制限したり、朝預かって帰りに返す運用にしたりしています。朝の八時四十五分に引き出しへしまわれた端末は、誰の位置も伝えてくれません。画面のないバンド型なら、一日中手首につけたままでいられます。
  2. 2注意の向け方。ゲームやメッセージのついた端末は、横断歩道や駐車場、人混みといった、いちばん注意を向けてほしくない瞬間に子どもの気を引いてしまいます。
  3. 3電池の正直さ。明るい画面とチャットアプリのついた時計型端末は、実際の使用では午後の早い時間に電池切れになりがちです。画面のないバンド型は、その分の電力を本来の役割である通信機能に使えます。
  4. 4身につけやすさ。いちばん役に立つ見守り端末は、結局「身につけたままでいられる端末」です。シリコン製のバンドは砂遊びもブランコもスープも平気ですが、ガラス面のある時計型は最初の二週間でひびが入り、ひび割れた時計は家に置いていかれるようになります。

もう一つ、数値では測りにくい理由があります。画面のない端末は、通知が鳴ったり振動したりする端末に比べて、子どもにとって「見張られている感じ」がしにくいということです。存在感が薄れて生活に溶け込む、これこそが子どもの位置情報、共有すべき?でお伝えしている、目指すべき状態です。

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実際にどれを選べばいいか

GPS端末(バンド型)が向いているのは

  • お子さんがだいたい4歳から10歳で、まだスマホを持たせていない場合。
  • 登下校、公園遊び、旅行先、人混みなど、想定される場面が中心の場合。
  • 到着通知が「たまに」ではなく「確実に」届いてほしい場合。
  • まだ画面のある端末を持たせたくない場合。

私たちのBandは、まさにこの層を想定してあえて作られたものです。スカイブルーとバブルガムピンクのやわらかいシリコン素材で、着せ替え用のチャームがついており、人気のシューチャーム規格の穴にも対応しているので、子どもがすでに集めているチャームをそのまま使えます。カスタマイズできることは、思っている以上に大事な要素です。自分で飾りつけた端末は、子どもが自分から外さなくなります。

キッズケータイが向いているのは

  • お子さんがだいたい9歳から13歳で、実際に電話で連絡を取り合う必要がある場合。
  • 通っている学校が持ち込みを許可していて、それを思い込みではなくきちんと確認済みの場合。
  • 毎晩の充電を管理する手間を苦にしない場合。
  • スマホデビュー前の練習段階として位置づけたい場合。

Bluetoothタグが向いているのは

  • 見守りたい対象が「人」ではなく「物」の場合。ランドセル、コート、キックボード、財布など。
  • 人通りの多い環境、都市部やキャンパス、駅周辺などで使う場合。
  • スマホやバンド型端末に加えて、安価な二重の備えとして使いたい場合。

私たちがBandとTagの両方を用意しているのは、まさにこの理由からです。一つの製品ですべてをまかなえるふりはしません。ランドセルの底に入れたタグは費用も少なく、一年間しっかり使えて、いちばんよくある「あのカバン、どこに置いてきたんだっけ」という疑問にちゃんと答えてくれます。大人の財布についても同じ考え方が当てはまり、より薄い形にしたのがCardです。

広告には書かれていないこと

  • 精度の数値は屋外での話です。カタログに載っている数値は、視界の開けた場所を想定しています。屋内、ショッピングモール、高い建物に囲まれた場所では、実際にはもっと精度が落ち、地図上の点がぴょんと飛ぶこともあります。理由はスマホのGPS、実際どれくらい正確?で詳しく説明していますが、これはどのウェアラブル端末にも当てはまる物理的な事情です。
  • 「月額不要」は、たいてい通信機能なしという意味です。毎月の維持費がかからない端末なら、その端末はどうやって位置情報を送っているのか確認してみてください。ほとんどの場合、答えはBluetoothの中継です。
  • 電池の持ち時間は、あくまで実験室での数値です。頻繁な更新や電波の弱い環境での実際の使用では、電池探索に電力を使うため、もっと短くなり、時には半分程度になることもあります。
  • 防水性能は、あくまで購入時点の数値です。シーリングは経年劣化しますし、七歳の子どもが使うものならなおさらです。防水を過信せず、生活防水程度と考え、泳げたらもうけものくらいに捉えておいてください。
  • メーカーの囲い込みも実際にあります。特定メーカーのスマホ網でしか位置報告を受け取れないタグもあり、家族の中で機種が混在している場合には大きな差になります。

多くの家庭にとっての現実的な答え

年齢帯ごとに一つだけおすすめを挙げるなら、こうなります。10歳未満は手首に画面のないGPSバンドを、そしてランドセルには安価なBluetoothタグを補助として。10歳から13歳は、学校のルールをどれだけ信頼できるかに応じて、キッズケータイか、初めてのスマホのどちらかを選び、ランドセルのタグはそのまま残します。13歳以上は、位置情報共有をオープンに合意したうえでのスマホと、身につける本人ではなく、よくなくす持ち物のほうにタグをつける形です。

この段階的な組み合わせは、最初によく検討される「一台にすべてを任せる」やり方より費用も抑えられ、何かがうまくいかなかったときにも、いきなり全部が使えなくなるということが起きにくくなります。そしていざというときに大事なのは、まさにこの「うまく壊れる」という性質です。

ご家族から

Portrait of Marta Osei, who writes the Kids & Teens guides for Be Closer
Marta Osei
Kids & Teens

Marta writes our Kids & Teens guides. Mother of two, professional over-preparer, firm believer that independence is a skill you practice, together first, then alone. She has road-tested every checklist in her own hallway at 7:40am.

Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com

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