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すべてのガイド荷造りされた段ボール箱の上に、静かに座っている茶トラの猫Pets

ペットとの引っ越し。最初の二週間がいちばん大切な理由

Portrait of Priya Nair, who writes about aging parents, pets and family life for Be CloserPriya Nair 読了目安 8分

引っ越し後のペットの逃走は、その多くが最初の二週間に起きます。新しい家がまだ、家だと分かるにおいも音も持っていないからです。前の家のにおいを持ち込む、部屋を一つずつ広げていく、マイクロチップの登録情報を更新する、そして念のためのGPS。この四つで、新しい家が本当にその子の家になるまでの空白を埋められます。

土曜日に引っ越しました。その日の夕方には、猫が洗濯機の裏にすっかり入り込んでいて、二人がかりと懐中電灯と、あまり格好のつかない声かけの末に、ようやく出てきました。食いしん坊で知られている犬は、二日ほど夕飯に口をつけませんでした。この部分は、誰も教えてくれませんでした。段ボールとトラックと住所変更の話はよく聞くのに、ある日突然、世界の形が変わった理由をまったく理解できない動物に、引っ越しが何をするのかは、ほとんど語られません。

調べてみると、これはペットとの暮らしの中でよく知られている危険な時期であり、同時にあまり話題にならない時期でもありました。新しい家での最初の二週間は、逃走の起きやすさが明らかに高くなります。何かがうまくいかないからではありません。正しいにおいが一つもない見知らぬ家は、落ち着く場所ではなく、出ていきたい場所として受け取られるからです。

あの土曜日の前に、誰かに教えてほしかったことを書きます。なぜこの時期に逃げやすいのか、何がその危険を小さくするのか、そして新しい家が家のにおいになるまでのあいだ、どんな備えを用意しておくとよいのかです。

新しい家からペットが逃げてしまう理由

猫や犬にとって、新しい家は住所の変更ではありません。これまでの一生をかけて世界を把握してきた、においの地図がまるごと失われることです。とくに猫は、何か月も何年もかけて重ねてきたにおいづけを頼りに向きを定めています。家具やドア枠に頬をこすりつけて、ここは自分の場所で安全だという印を残していく行動です。新しい家には、それがまだ一つもありません。多くの猫が最初の数日を探検ではなく隠れて過ごすのは、そのためでもあります。

犬の場合は少し理由が違い、不安から前の家に戻ろうとする動きや、まだ理解できていない間取りの中でドアや門が開いた瞬間の混乱が引き金になります。十年間、庭から出ようとしたことのない犬が、最初の一週間で見慣れない門をすり抜けてしまうことがあります。地理がまだ結びついておらず、慣れたものを探そうとする気持ちが強く働いているからです。

はじめの時期に危険が高い理由

  • においの印がまだなく、その家が拠点として認識されていません。
  • ドア、門、柵のすきまなど、出口の位置がまだ把握されていません。
  • 大きな変化のあとは不安が高まりやすく、逃走や隠れる行動が増えやすくなります。
  • 荷ほどきの最中は、業者や来客の出入りが多く、扉が開いたままになりがちです。

日本の集合住宅では、これに玄関の構造が加わります。共用廊下に直接つながる一枚の扉は、荷物を運び入れているあいだ開けたままになりやすく、猫にとってはそこが唯一の出口です。ベランダも同じで、階数にかかわらず、慣れていない家では思いがけない動きが出ます。新しい部屋では、まず扉と窓とベランダの三か所を意識するだけでも、かなり違います。

二週間という時期と、その中で危険を減らす方法

獣医師や行動の専門家の説明は、おおむね同じ時期を指しています。最初の一週間から二週間は、そのあとの落ち着いた時期に比べて、逃走の起きやすさがはっきり高いということです。十五日目に急に安全になるという意味ではありません。十分な時間とにおいの積み重ねができたところで、その空間を自分のものとして扱いはじめる、という変化が起きやすいということです。

においを移す

  • 前の家で使っていた寝床や毛布、おもちゃを、洗わずにそのまま持ち込んでください。慣れたにおいが、ここでは確かな働きをしています。
  • できる範囲で、ペットが入る前に強い香りの洗剤で家じゅうを磨き上げるのは控えてください。においがまったくない空間も、知らないにおいの空間と同じくらい落ち着きません。
  • やわらかい布で頬のあたりをそっとなで、その布を猫の高さでドア枠や家具の角に軽く当ててください。その子自身のにおいが、新しい家に早く移っていきます。

部屋を一つずつ広げる

  1. 1静かな一部屋から始めてください。慣れた寝床、ごはん、水、トイレを置き、そこで十分に落ち着いてから、ほかの部屋を開けます。
  2. 2初日に家じゅうを自由にせず、数日かけて、部屋を一つずつ広げていってください。
  3. 3そのあいだ、玄関や窓は必ず閉めておいてください。とくに荷ほどきの最中は、扉が開いたままになりがちです。
  4. 4ごはんをふだんどおり食べ、トイレもふだんどおりで、隠れるより興味を示すようになってから、庭やベランダへの付き添いを考えてください。

大切な家族との距離を、少しだけ縮めましょう。

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引っ越しの前に済ませておきたい二つのこと

万一のときに大きな差になる備えが二つあります。どちらも、あとから慌てて対応するより、引っ越し前に済ませておくほうがはるかに簡単です。

マイクロチップの登録情報を更新する

マイクロチップは、そこに結びついた連絡先の情報以上には役に立ちません。古い住所や使っていない電話番号が残っていることは、保護された子が家族のもとに戻るまで余計な時間がかかる、よくある理由の一つです。登録された住所と電話番号は、引っ越しのあとではなく前に更新してください。数分で終わりますし、迷子と早い再会のあいだに立ってくれる備えとして、いちばん確実です。

GPSという備え

においを移すことと、ゆっくり慣らしていくことで、逃走の可能性はかなり下がります。それでもゼロにはなりません。引っ越しの日は慌ただしく、扉は開いたままになりがちで、落ち着いている子でも、荷ほどきの合間にすり抜けてしまうことがあります。首輪に付ける軽いGPSのペット用端末を引っ越しの前後だけでも使っておくと、万一のときに、まだ土地勘のない街をやみくもに探すのではなく、位置を追いかけられます。

この点は、引っ越しではほかのどんな場面よりも重く効いてきます。近道も、隠れやすい場所も、交通量の多い道も、まだこちらが知らないからです。端末は、新しい土地に不慣れなこちらの状態と、そこから逃げ出そうとするその子の本能とのあいだの空白を、静かに埋めてくれます。首輪に付ける小さなものでよく、Be Closer Petのような控えめな端末が収まりよく使えます。

落ち着くというのは、こういうことでした

猫は三日目に洗濯機の裏から出てきて、五日目にごはんを完食し、二週間が終わるころには、居間の窓辺を、ずっとそこで暮らしてきたかのように自分の場所にしていました。犬も同じくらいの時間をかけて、夕方に玄関の前を行ったり来たりするのをやめました。もう存在しない散歩道を待っていたのだと思います。

特別なことは何も必要ありませんでした。洗わずに持ってきた毛布、最初の一週間の閉めた扉、引っ越しの前の週に済ませたマイクロチップの更新、そして幸いにも一度も使わずに済んだ首輪の端末。それだけです。二週間は、あの安心のためなら短い時間ですし、車庫に積まれた段ボールの山が思わせるよりも、ずっと早く過ぎていきます。

ご家族から

Portrait of Priya Nair, who writes about aging parents, pets and family life for Be Closer
Priya Nair
Aging Parents, Pets & Family Life

Priya writes about the family members we care for at every age, parents living alone, dogs that bolt at squirrels, and the quiet worry in between. She writes the way she checks in: gently, and always dignity first.

Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com

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