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遠距離の見守り。離れて暮らす親のそばに、どうやって居続けるか

Portrait of Priya Nair, who writes about aging parents, pets and family life for Be CloserPriya Nair 読了目安 9分

遠距離の見守りは、後ろめたさの衣をまとった段取りの問題です。それぞれが小さなことを一つ担う地元の輪をつくり、思い立ったときの連絡ではなく曜日と時刻を決めた通話を続け、一方向の監視ではなくお互いの位置共有として合意し、いざというときの前に大事な書類を集めておきます。帰省は、自分の気持ちを軽くするためではなく、実際に役に立つことを軸に組み立てます。

私の家から実家までは、乗り継ぎを含めて四時間ほどかかります。その道中で、どのくらいの頻度で帰るべきなのかという計算を、我ながら情けないほどの時間をかけて繰り返してきました。月に一度では足りない気がします。隔週では続きません。「もっと近くに住めばいいのに」という気持ちを黙らせてくれる数字は存在しませんし、そう住んでいないのは母のせいではなく、仕事と生活がたまたま別の場所に根を張ってしまったからです。

後ろめたさは、たいていの場合おとりだと思うようになりました。抱えていると何かをしているような気になりますが、それで火災報知器の電池が替わるわけでも、通院の予約が取れるわけでもありません。母のために本当に効くのは、ほとんどが段取りです。近くに誰がいるか、何が書き出してあるか、実際にどのくらい話しているか、そしてお互いに「元気そうだ」とひと目で分かる手立てがあるか。

これから書くことで距離が縮むわけではありません。ただ、距離が扱えるものになります。必要だったのは、結局そこでした。

なぜ後ろめたさは、実際の問題より大きく見えるのでしょうか

遠距離の見守りには、同居や近居の介護とは違う種類の後ろめたさがついてきます。どれだけのことをしていても、いないこと自体が失敗のように感じられるからです。車で二十分の距離に住むきょうだいは、姿を見せることで支えを示せます。四時間離れた場所に住む側は、電話と一覧表でしかそれを示せず、身体があることの前ではいつも足りないように感じます。

これははっきり言葉にしておく価値があります。名前のつかない後ろめたさは、親のためにならない判断へと静かに流れ込むからです。負担にしかならない毎日の不安な電話であったり、双方が十分に考えていない同居や転居の話であったり。目指すのは後ろめたさを減らすことではありません。判断を後ろめたさに任せるのをやめて、役に立つかどうかに任せることです。

近所に無理をさせずに、小さな輪をつくるには

自分が住んでいない土地の親を、自分だけの目で見ることはできません。ですから本当の作業は、すでに近くにいて、何かおかしいときに気づく理由をすでに持っている人たちで、小さくゆるやかな輪を組むことです。

  • 近所の方。 できれば親がすでに顔を知っている方に、直接お願いします。「何か様子が違うと感じたときのために、私の番号をお渡ししてもよいでしょうか」。範囲がはっきりした小さなお願いなので、多くの場合は快く受けてもらえます。
  • かかりつけ薬局。 家族より頻繁に本人と会っていることも多く、処方を取りに来ないことに先に気づいてくれる場合があります。
  • かかりつけ医の受付。 本人の同意のうえで、遠方に住む家族の連絡先として伝えておくと、大事なことがあったときに連絡が届きます。
  • 地域包括支援センター。 何かが起きる前に一度相談しておくと、いざというときに「どこに電話すればよいか」を探さずに済みます。
  • 合鍵を預かってくれる人。 見ていてくれる近所の方とは別に、連絡がつかない時間が続いたときに実際に中へ入れる人です。

無理をさせずにお願いするコツは、範囲を区切ることです。終わりの見えない介護の約束は誰も引き受けられませんが、具体的で、限られていて、たまにしか発生しないお願いなら、たいていの人が引き受けてくれます。「一日連絡がつかないときに、玄関を訪ねていただけないかとご連絡してもよいでしょうか」というお願いは、多くの方が何年でも無理なく持てるかたちです。

なぜ、思い立ったときの電話より定例の電話なのでしょうか

「気が向いたときに話そう」は気楽に聞こえますが、生活リズムの違う二人のあいだでは驚くほど早くすり減ります。日曜の十八時、と決まった枠は、思い立ちの連絡にはできないことをしてくれます。週の中の目印になり、双方が予定を組みやすくなり、やがては調整ごとではなく楽しみになります。

もう一つ、静かな利点があります。定例の電話が抜けたことには意味がありますが、思い立ちの連絡が抜けたことには意味がありません。日曜の十八時にいつもいる母がある週にいなくて、一時間たっても折り返しがない。それは具体的で確かな合図です。「今週はなんとなく話しそびれた」という、何とも解釈できない状態とは違います。

この考え方は監視にならない毎日の安否確認と同じです。習慣の価値は会話そのものよりも、それが欠けたときに具体的で行動につながる意味を持つことにあります。

家族のグループ連絡を、散らからないように使うには

実際には、多くの家族がすでにメッセージアプリのグループで連絡を取り合っています。新しい仕組みを増やすより、いまあるものを整えるほうが現実的です。決めごとに関わる人だけの小さなグループは、親戚全員が入った大きなグループよりずっとよく機能します。

  • 見守りの段取り専用のグループを、家族全体のグループとは別に。実際に物事を決める三、四人だけにします。
  • 大事な連絡先をピン留めしておきます。かかりつけ医、近所の方、地域包括支援センター、合鍵を持っている人。
  • 誰が何に対応するかを先に決めておきます。 そうしないと、全員が「誰かが連絡しただろう」と思って待つことになります。
  • 重要な決めごとを長い音声メッセージだけで残さないでください。 あとから探す必要があるものは、文字で残しておきます。

大切な家族との距離を、少しだけ縮めましょう。

無料でダウンロードできます。1分ほどでサークルの設定が完了します。マップを見られるのは、あなたが招待した人だけです。

離れて暮らす親と位置情報を共有するのは、失礼にならないでしょうか

成人した子と親のあいだの位置共有は、一方向の見守りではなく、お互いにという枠でいちばんうまくいきます。こちらが母のおおよその居場所を見られるなら、母もこちらを見られる。それは相手の生活をのぞく窓ではなく、共有された見え方です。この枠組みひとつで、受け取られ方がまったく変わります。

「管理」ではなく「お互い」にするために

  • 親だけでなく双方が共有します。相互性があるかどうかが、家族の取り決めと監督の取り決めを分けます。
  • 通知の条件を一緒に決めます。一日じゅうの動きではなく、たとえば「いつもの外出から家に帰り着いたとき」だけにする、という具合です。
  • 正直にそう言える場面では、安全確認ではなく便利さとして話します。「散歩から戻ったかどうか、いちいち聞かなくても分かるから」。
  • 取り決めは定期的に見直し、どちらからでも変えられるようにします。一度の同意は、ずっと続くものと決めつけず、そのつど確かめ直すものです。

到着通知、つまり自宅や病院のような決まった場所に着いた、あるいは離れたときの知らせは、一日じゅう地図を開いておくよりもずっと押しつけがましくありません。そして、離れて暮らす子が本当に知りたい一つのこと、「無事に着いたかどうか」に、それだけで答えてくれます。

いざというときの前に、何を整えておけばよいでしょうか

委任の手続きがないこと、父がどの銀行を使っているか知らないこと、合鍵の在りかを知らないこと。それらに気づく最悪のタイミングは、緊急のさなかです。どの空白も、そこで貴重な時間を奪います。すべてを一度にそろえる必要はありませんし、最悪の事態の予行演習ではなく、ふつうの事務の話として持ち出すのがよいと思います。

項目離れているときに効いてくる理由
委任や代理の手続き(お金と医療)本人が動けないときに、緊急のさなかで一から手続きを始めずに済みます
服用中の薬とかかりつけ医の連絡先急ぎで医療者と話すときに、確認の時間を大きく減らせます
合鍵の在りか扉を壊さずに誰かが入れます。誰が持っているかを把握しておくことも含みます
銀行、保険、公共料金の契約先口座そのものを操作できなくても、電話や支払い漏れの確認ができます
地元の輪の連絡先一覧心配しているさなかに、近所の方の番号を探さずに済みます

共有の書類を一枚つくり、年に一、二度更新する。それだけでほとんどが片づきます。まったく華やかではありませんが、四時間離れた場所からできる見守りの中では、いちばん実際に役立つことの一つです。

帰省はどう組み立てるとよいでしょうか

帰省を節目にまとめたくなります。誕生日、年末年始、お盆。意味のある予定に合わせるのは自然なことですし、それらは大切です。ただ、見守りのための帰省は別の種類の旅です。ときには役に立つことだけを軸に一日を組んでみてください。薬箱を整理する、新しいかかりつけ医に挨拶する、買い物までの道を一緒に歩いて難しくなった箇所に気づく、何か月も壊れたままのものを直す。

こうした帰省はその場では温かさに欠けて感じられ、あとから振り返るとずっと価値があります。純粋に会いに行く帰省と混ぜておくことで、関係全体がやることリストにも儀礼にも傾かずに済みます。帰省と帰省のあいだを支える設定は一人暮らしの親のやさしい見守りを、日々の小さな困りごとについては青いお椀の話をご覧ください。

ご家族から

Portrait of Priya Nair, who writes about aging parents, pets and family life for Be Closer
Priya Nair
Aging Parents, Pets & Family Life

Priya writes about the family members we care for at every age, parents living alone, dogs that bolt at squirrels, and the quiet worry in between. She writes the way she checks in: gently, and always dignity first.

Our guides are written by Be Closer's editorial voices and reviewed by the team behind the app. Questions? support@becloser.com

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